浅見 美奈子

座りっぱなしの腰・背中・首・肩のコリについて【動画あり】

座りっぱなしが続くと、腰だけではなく背中や首・肩まわりがコリ固まってしまうことはありませんか?

それは、肩甲骨と骨盤を支える筋肉が運動が出来ずに固まってしまうから。

四つん這いになって歩いてみてください。背骨が意外によく動いているのが感じとれると思います。2つの肩甲骨と骨盤(2つの寛骨)が、それぞれ背骨をつつきあって動かしあっているからです。

体を反ったり腰を回したりなどの運動、いわゆる体幹部の運動は、肩甲骨の間の胸椎と股関節の動きが中心となって行われています。

例えば左の肩甲骨を背骨に当てるように引いてみてください。すると、右腕は前に出ます。

このときに、左の足を前に出すと、腹筋全体がしっかりと使われます。

このように、肩甲骨・骨盤・背骨の連携プレーにより体幹部の筋肉が働いているのです。

股関節を持っている骨盤は、背骨の土台にあたる仙骨とその両側の2つの寛骨(腸骨・恥骨・坐骨が融合したもの)、尾骨からできています。

足の軸になる寛骨は、「仙腸関節」で仙骨(背骨)とつながっています。

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※仙骨(赤)と寛骨(腸骨・黄色)の合わさるところが仙腸関節

寛骨は、仙腸関節(上)・股関節(横下)・恥骨結合(前下)でしっかりとつながり合い、重たい上半身を支え下半身を安定させています。

しかし、腕の軸となる肩甲骨は胸椎(背骨)と関節でつながっていないため、不安定な状態になっています。

肩甲骨は、腕側に肩鎖関節(上腕骨・鎖骨・肩甲骨)と肩関節(上腕骨・肩甲骨)の2つの関節があるのに対し、背骨側にはありません。菱形筋(大・小)などの筋肉が肩甲骨と胸椎をつないでいます。

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体幹部の筋力が弱り猫背になると、肩甲骨はますます胸椎から離れてしまい、外側に移動してしまいます。同時に、腰が丸くなり骨盤は後傾します。猫背のまま腕をあげようとすると、肩甲骨が邪魔して関節に負担がかかり痛みの原因にもなってしまいます。

肩甲骨と肋骨(後ろ側)の間には肩甲胸郭関節という関節があります。この関節は、鎖骨の中心にある胸鎖関節と連動しています。肩甲骨をスムーズにスライド(動かす)するには、腕より鎖骨がポイントになります。

試しに、肩の力をぬいて骨盤を立たせ真っ直ぐ前を見て鎖骨の中心を上げて見てください。

一緒に肩甲骨が背中の中心に寄っていくのを感じると思います。

この動作のときには、

①脇が広がり背中が引き締まる

②腰と骨盤が上がり、引き締まる

③みぞおちが上がり、肋骨全体が上がる(広がる)

④お腹が引き締まりながら伸びる

⑤首が伸びる

上手くいかないなぁと感じたら、原因は肩周りから上腕にかけて力みがあるから。

その力みは、胸の筋肉が縮んでかたくなっている証拠。慢性的に首や頭部に負担をかけているので注意しましょう!

肩甲骨・骨盤をほぐす運動をご紹介します(下記リンクをクリックしてください。)

https://youtu.be/_6hHI8hZ2E4

簡単にできる運動なので、是非習慣化してほしいです!

それでは、また次回!!